「最後の晩餐」の横断幕の画像掲載による 新日本婦人の会のヘイトスピーチに厳重に抗議する

下記、新日本婦人の会のヘイトスピーチ、マイノリティや信仰者を貶める行為について抗議文を送付しました。
安倍政権批判に対する抗議でもカトリックとしての感情論ではなく、
あくまでも新日本婦人の会が、普段からヘイトスピーチ反対、人権、平等、平和などを
掲げていることに対して、整合性のない矛盾ある行為であること
平塚らいてう、いわさきちひろ、壺井栄氏ら偉大な先人が当時の歴史的状況の中で
たちあげた団体を現在の会は貶め辱めているのではないかという抗議であります。　
日教組にしても、各種平和団体、護憲団体、反安倍、反自民、反維新の市民団体などにしても自らのヘイトスピーチ、自らの人権侵害には疎い。
自分たちと思想を異にする人間へのレッテルはりや侮辱、排外主義、ヘイトスピーチは酷いものです。



平成30年5月7日
新日本婦人の会　御中
　　　　　　　　　　　　　カトリック信徒　洗礼名　ジャンヌ・ダルク　
中曽千鶴子　

5月3日憲法集会のデモにおける「最後の晩餐」の横断幕の画像掲載による
新日本婦人の会のヘイトスピーチに抗議する

私は、カトリック教会の信徒のひとりで、カトリック教会の聖歌隊でオルガン伴奏をしておるものです。平成30年5月3日の憲法集会において、貴会のツィート（https://twitter.com/njwa_nakama/status/991880455287816192）に聖書に登場するイエス・キリストの最後の晩餐 の情景を模した横断幕の画像が掲載されていることを確認いたしました。これは、憲法集会で安倍政権を批判する目的の風刺画像であると思います。憲法では言論・表現の自由は保障されていますが、その自由には個人の尊重や人権を侵害しないことが前提であります。

「すべて国民は、個人として尊重される。」（日本国憲法13条第1文）
「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」（日本国憲法13条第2文）

　イエスキリストの「最後の晩餐」の情景は、レオナルド・ダヴィンチの絵画以外にも
様々な画家による作品があり、カトリック教会に飾られています。
現在、カトリックの信徒数は、44万人です。日本の人口に対して0.34パーセントという
社会的少数者、マイノリティであります。マイノリティの権利としては、人種的、民族的、階級的グループとともに　宗教的な少数のグループも擁護されなければなりません。

　新日本婦人の会は、国連ＮＧＯに認定されているとのことですが、
国連はその創設期から少数者の権利を人権の重要な課題として少数者の人権擁護は「市民的、政治的権利に関する国際規約」の第27条や国連のすべての人権法の根本をなす無差別と参加の原則のなかで保障されています。

また、新日本婦人の会はヘイトスピーチを許さないとして活動し学習会を実施しているそうですが、そもそもヘイトスピーチの定義は曖昧なものですが、
「人種や宗教、性別、性的指向など自ら能動的に変えることが不可能な、あるいは困難な特質を理由に、特定の個人や集団をおとしめることがよくないこと」とされているはずです。

新日本婦人の会は「平和と女性の権利平等」を掲げて長く活動されている団体であり平塚らいてう、いわさきちひろ、壺井栄氏などがたちあげた歴史ある会であると思います。
今回のようなヘイトスピーチをされること、マイノリティを貶めるような表現を拡散するようなことは、自らの会の歴史を汚す行為、先人を貶める行為なのではありませんか。

共産党と連携し、政権批判など共産主義的な活動に傾き、日常的に自衛隊隊員を貶めるような発言を続けておられることにも疑問を感じています。女性と子供の権利を主張しながら、自衛隊員の妻や子を悲しませ、男性と同等に平等に職務に頑張っている女性自衛官を貶めるような普段からの言動にも整合性はないと思っておりました。

先日、モンゴルの英雄、チンギスハンに対する侮辱的な不適切な表現で小学館の漫画に
抗議があり販売中止になった事件はご存知でしょうか。
今回、憲法集会に掲げる横断幕については、政権批判は、言論の自由の範囲内ではあると思いますが、イエスキリストを愛するカトリック信徒が眉をひそめるような表現については、非常に残念な思いがいたしますし由々しき行為だと思います。

現在、長﨑や天草のカトリックの歴史的建造物や文化、
弾圧迫害の歴史が世界遺産に登録
されます。かつて公共の場において晒しものにし、プラカードなどで侮辱的な画像を使い迫害する手口は中国共産党がチベットの仏教者に行ってきたことやベトナムにおいてボートピープルとして難民・亡命せざるを得なかったカトリック信徒が共産主義に迫害されたのもこのような手口でした。

なお、今回の抗議は、日本カトリック教会の総意や見解ではありません。
また私の所属する教会の信徒様や神父様の総意や見解でもありません。

カトリックは愛の信仰であり、新日本婦人の会に対して憎悪の感情から抗議しているのではありません。

また信徒それぞれの政治的社会的言論、活動の自由が認められておりますのであくまでも個人として抗議させていただいております。
むろん、日本全国の信徒の中には、私と同じ思いをされこの抗議に賛同される信徒の方は多くおられます。

つきましては、ここに厳重に抗議するとともに同サイトへの掲載を即刻削除していただくことを求めますとともに、掲載に至った経緯詳細のご説明を賜りたく存じますので、折り返しご回答いただきますようお願い申し上げます。この抗議といただいた回答はウェブ上で公開させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　記
貴会のツィート（https://twitter.com/njwa_nakama/status/991880455287816192）

以上

666-0125　兵庫県川西市新田3-21-11　中曽千鶴子　joan_of_arc@jttk.zaq.ne.jp
090-3656-3350