ピンク色の花が咲き誇る桃の木=川西市加茂4
桃の産地として知られる兵庫県川西市南部の加茂・久代地区で桃の花が咲き競っている。今年は例年より5日ほど早く開花し、風に舞う花びらが春の訪れを感じさせる。
同地区では約4ヘクタールの畑で、40戸の桃農家が栽培。比較的早く実がなる早生(わせ)品種の「はなよめ」のほか、「日川白鳳」「あかつき」などを生産し、年間60トンが出荷される。
桃は花の間引きや果実への袋掛けを経て、6月中旬から7月中旬にかけて収穫。市内の即売会などでも採れたての桃が販売される。
約50本の木を育てる生産農家の男性(79)=同市加茂=は「今年も色の濃い花が咲いた。甘い桃ができるのを待っていてほしい」と話していた。(篠原拓真)