高齢者の移動に「足こぎ4輪車」 川西の団地で社会実験
「足こぎ電動アシスト4輪車」に試乗する大和団地の住民ら=川西市大和西4
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201501/0007680585.shtml
少子高齢化が進むオールドニュータウンでの実用化に向けた「足こぎ電動アシスト4輪車」の社会実験が22日、兵庫県川西市大和西4の大和第1自治会館周辺で行われた。兵庫県都市計画課と県立福祉のまちづくり研究所が実施。住民約10人が実際に試乗し、操作や坂の上りやすさなどを確かめた。
川西市の高齢化率は28・9%(2014年)と阪神間7市町で最も高く、大和団地は37・1%(10年)に上る。住居と駅や商業施設が離れており、個人の移動手段確保が課題となっている。
4輪車は、運動機能の低下した高齢者などの外出を支援しようと、同研究所が開発中。電動アシスト機能で坂道走行も容易な上、ペダルをこぐ有酸素運動が健康維持につながるという。
実用面での社会実験は今回が初めて。参加者は外出の頻度や行き先、移動手段などのアンケート調査に答えた後、実際に乗車。坂を上り下りしたり、会館周辺を回ったりした。
男性(73)は「カーブでのハンドル操作はコツがいるけど、慣れれば楽」。大和自治会の八木下榮一常任総務(72)は「安全性も高く、自動車を運転できなくなったら買い物などに便利」と話していた。(太中麻美)
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