神戸 元町映画館では、1月17日~23日まで 1月18日 10時の上映後 「北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻」の手記の著者 斉藤博子さんと ジャーナリストの石高健次さんが、スペシャルトーク 大阪市西区の映画館「シネ・ヌーヴォX」では2月14日~詳しくは http://nkparade.com/ 公開処刑、闇市場、飢餓…「素顔」の北朝鮮を命がけで撮影 産経WEST ジャンマダンと呼ばれる闇市場(映画「北朝鮮・素顔の人々」より) 北朝鮮で住民が命がけで隠し撮りした公開処刑や闇市場、孤児などの映像を編集した記録映画「北朝鮮・素顔の人々」が、大阪市西区の映画館「シネ・ヌーヴォX」で上映される。今後、神戸や京都でも上映する計画で、企画したアジア映画社(神戸市)社長の朴炳陽(パク・ビョンヤン)さん(64)は「北朝鮮の現体制崩壊の日まで上映を続けたい」と意気込む。30日まで。 同社によると、韓国の脱北支援者が複数の北朝鮮住民にカメラを託し、2005年ごろに中朝国境付近で隠し撮りされた。同社は計14~15時間に及ぶ映像を支援者から入手し、約30分の作品に編集した。 巨大なジャンマダン(闇市場)で食料や家具を持ち寄って売買する庶民。駅で手や顔を洗おうにも水道がなく、洗面器入りの水を1杯約6円で買う乗客。ごみ捨て場で残飯を分け合うコッチェビ(孤児)たち-。各場面が北朝鮮社会の厳しい現状を映し出す。 大勢の民衆を集めた広場での公開処刑の映像は、発表された映像では過去最長の約7分に及ぶ。不法越境や外国への人身売買などの罪状が読み上げられ、民衆の目前で銃声が何度も響く。処刑された人の家族たちは見せしめのため、最前列に並ばせられるという。 停車中の列車わきで物乞いのために歌う孤児も、歌詞に「将軍様」の文言を入れなければならない。母を恋い慕う悲しい歌声に、周囲の大人たちが「寂しくなるなあ」と漏らす声も聞こえてくる。 また、1989年にポーランドで製作され、日本では91年に初公開された記録映画「金日成のパレード」も同時上映する。神格化された故金日成首席とマスゲーム、熱狂する国民の姿を記録している。 朴さんは「多くの餓死者がいる中で歌い、生き延びる孤児の姿からは、人間に普遍的な悲しみが伝わってくる。2作品を通じ、史上最悪の全体主義国家の表と裏の顔を見ることで、あの国の狂気を感じ取ってほしい」と話している。 東京、横浜では昨年11月から順次上映。神戸、京都での上映も計画している。 |