下記は三浦小太郎先生のブログより引用しました。
私は、2016年3月5日 — 文部科学省、文部科学省大臣宛、兵庫県の朝鮮学校補助金について停止するよう日本各地、世界各地の皆様からいただいた署名とともに要望書提出しました。皆様の署名のおかげであると思いますが
タイミングよくそのあと、文部科学省が16年3月29日に「補助金の公益性、教育振興上の効果などを十分検討」するよう求めた通知を出し
この通知により全国的に朝鮮学校の補助金が減額されたり停止されました。
2015年から2016年に文部科学大臣であった馳浩議員が、この通知を出されたときの
大臣でしたので、朝鮮学校への適正な対処をされた方と評価しています。
朝鮮総連大会に登壇したのは、その朝鮮学校補助金見直し通知に対する
抗議をかわすためでしょうか。少し疑問に思うところです。
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朝鮮総連第24回大会に登壇した日本人たち(国会議員含む) 三浦小太郎先生ブログ
http://miura.trycomp.net/?p=4693
去る5月27日、朝鮮総連の第24回全体大会が開催されました。そこで登壇した日本人諸氏の発言をここに紹介します。内容はすべて朝鮮新報に掲載されているものです。
最初にお断りしておきますが、このような大会に登壇してはいけないと言い切るつもりはありません(ほんとは言いたいけど)個人の思想信条は自由です。ですから、ここで発言している親北系の運動家や個々人は、それはそれで一つの立場でしょう。ただ、そういう方は「人権」とか「日本国の主権」という言葉はあまり使わないでほしいと思うだけです。
しかし、ここには、複数の国会議員が登壇しています。その場合は議員諸氏は、そこでの発言は注意してほしい。朝鮮総連で登壇するからこそ、拉致問題や人権問題について、少なくとも触れるくらいの姿勢を持ってほしい。
「真の日朝の友好のためには、何の罪もない拉致被害者の日本帰国は前提ですし、平和統一のためには、韓国や日本同様、共和国もさらに開かれた国になる必要があります。民主主義日本に住む皆さんこそ、そのことを共和国に伝えることで両国の懸け橋となってください」とか、言い方はあるはずです。そんなことは言わせない、と言われたら登壇を断ればいいだけのことです。本当はそういう議員のほうが、総連も一目置くはずですよ。
もし、そのようなことはきちんと言ったが、すべて編集でカットされた、というのならば、当初から、新聞に掲載する場合はこの一言を必ず入れてください、くらいのことは言っておくか、もしくは壇上で述べるべきです。少なくともこの記事では、ヘイトスピーチ批判はあっても、北朝鮮の人権問題にも、拉致問題にも言及はほとんどない。敢えて、今日は一切コメントをつけずに掲載します。読む皆さんは怒るのではなく、このような言説がいまだに存在するのだということを認識するための資料と考えてくださるとありがたいです。
(三浦、以下引用記事、わかりやすくするために各発言者にナンバーをふりました)
〈総聯第24回全体大会〉各界人士、連帯のあいさつ
26、27日に東京で開催された総聯第24回全体大会では、日本各界の人士らが来ひんとしてあいさつを行った。要旨を紹介する。
(1)自由民主党 教育再生実行本部長 馳浩 衆院議員
4年に1回の全体大会に招いていただき感謝を申し上げたい。4年に1回といえばオリンピック。20年の東京五輪には朝鮮選手団が参加し、新しく建設される国立競技場での開会式にもしっかりと臨んでいただきたい。また東京五輪には金正恩委員長にも参加していただければと思う。
米朝首脳会談が実現すれば日朝関係は大きな影響を受けるはずだ。国会では、超党派の日朝国交正常化推進議員連盟が08年に結成されたが、しばらく開催することが叶わなかった。近々総会を開催し、これまでの経緯を十分に把握したうえで今後どのような議員外交を進めていかなくてはいけないのかについて意見を交換し、あらゆる選択肢のもとで日朝国交正常化に向けて汗を流していきたい。
かつて埼玉県にあった高麗郡では、朝鮮半島から日本に渡来してきた人々が生活を送っていた。2年前、私は文部科学大臣として高麗神社で行われた高麗郡建郡1300年記念祭に出席し、朝鮮半島と日本の歴史の来し方行く末について参加者たちと意見を交わした。今後、未来永劫にわたって続く日朝間の関係を構築していきたい。
((2)公明党 国際委員会 委員長 遠山清彦 衆院議員
今回の総聯全体大会は朝鮮半島をめぐる情勢が急激に変化し、そして平和に向かって新たな局面を迎える中で行われる意義ある会合だと思う。
私も東京の小平で共に青春の時を過ごした仲間だ。
朝鮮半島情勢は平昌オリンピックを境に大きく動いており、国際社会の注目のなか、日々大きく変化している。オリンピック以来、南北、朝中、日米、日韓、米韓と次々に首脳会談が開催され、同時に様々なレベルで交流が続くかつてない外交の流れの中にある。日朝両国は、双方の間にある諸懸案を解決し、北東アジアの平和と非核化に向けて全力で取り組む千載一遇の時を迎えている。
平壌宣言に基づく日朝国交正常化に向けても前進を勝ち取るべき段階であると考える。
3世、4世の日本で生まれ、日本で暮らし、日本で活躍する朝鮮総聯のみなさまの日朝の懸け橋としての役割に大きな期待を寄せている。
私も自身の立場で友好親善促進と国交正常化実現のために努力をさらに重ねていく。
(3)国民民主党 国際局長 藤田幸久 参院議員
今年の正月以来、世の中が変わった。
対立や争いが続いてきた世界において、和解と融和の嵐が、朝鮮半島からスタートした。南北対話という形で、色んなことが起こっているが、それにつけて感じるのは、朝鮮半島の分断の責任は日本にあるということ。そこから私たちはスタートしなければいけない。
2つ目は、日本は戦後、サンフランシスコ講和条約を通じて、いわゆる連合国と和解を始めたが、日本を取り巻く隣の国々との関係においては、関係改善が遅れてきた。あるいは進んでいない。1月以来の動きで日本は、隣の国々との関係改善をし、本当の外交をしていかないといけない時期にある。
総聯の皆さんは、国交がないなかで、人々との交流活動を熱心にされてきた。その努力が実を結ぶ直前まで来ているのではないか。日本と朝鮮との関係を具体的に進めるためにも、皆さんの力を大きく借りなければいけない。
加えて、今十条駅には、いわゆるヘイトスピーチを行う人がたくさん来ていた。文化の多様性が重要な時に、不当な差別、人権侵害が起こっている。
そんな中で、日韓議員連盟は、いわゆるBC級戦犯の支援活動に取り組んでいる。このような、良い実績を作り上げていくことが重要だ。東アジアが平和になるということは、世界全体にとって平和が来るということ。そんな意味でも、皆さんの長年の努力が実を結ぶ大変重要な時期だ。
(4)朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会議長 日森文尋
4年前の大会は、前年2013年の朝鮮労働党中央委員会で経済建設と核武力建設並進路線を確立し、金正恩委員長の卓越した指導のもと朝鮮人民が一心団結して、社会主義強盛大国建設にまい進していた時期であった。同時にそれは法的根拠に乏しいといっても過言ではない、朝鮮への国連安保理制裁決議をはじめとする朝鮮敵視政策が頂点に達しようとしていた時期で、困難な状況下での大会であった。
国内でも総聯に対する弾圧や、自治体の補助金凍結による民族教育への妨害など、
厳しい環境のもとで、民族の誇りを忘れず並進路線を支持し、在日同胞の民族的諸権利拡大のために、断固として闘い続けた総聯に敬意を表したい。
いま朝米首脳会談をめぐりさまざまな外交上の駆け引きが行われている。
一方で日本政府は、日朝平壌宣言を持ち出し、日朝首脳会談への期待を口にしているが、本気で朝鮮との友好を望むのであれば、敵視政策を中断し、制裁解除や総聯への不当弾圧をやめ、国際基準に立って高校無償化の適用や自治体からの民族教育への差別を解消すべきだ。
私たちは、自主的統一を早め朝鮮半島の非核化を実現するとした板門店宣言を全面的に支持するともに、行動対行動の原則に立って、一日も早いその実現を望む。そして、今日の朝鮮半島の平和と統一への動きをしっかりとみつめ、総聯と一層連帯を深め共に闘うことを表明する。
(5)I女性会議 共同代表 村上克子
約40年にわたって朝鮮民主主義人民共和国と日本の女性たちとの民間交流や、在日朝鮮人との交流を行ってきた。こうした立場から板門店宣言を支持、歓迎し、長い分断の歴史を乗り越えて、みなさんが待ち望んだ民族融和と統一に向けた動きに大きな期待を持っている。
首脳会談での金正恩委員長が芳名録に残した言葉や、記者会見でのお言葉から両首脳の朝鮮半島の平和に向けた決意の固さを感じ取ることが出来た。
板門店宣言には民族の共同繁栄と自主的統一を早めること、朝鮮半島の軍事的緊張を緩和すること、終戦を宣言し朝鮮半島の平和体制構築のために協力することと、そのための具体的な政策が盛り込まれた。とりわけ非核化を通じて核のない朝鮮半島の実現に向けた共同の目標を確認したと宣言し、積極的推進案が約束されたことをしっかりと受け止めたい。
朝鮮半島の平和は対話によってしか実現できない。
日本は過去において植民地支配と侵略戦争で南北分断の要因を作り、今日においても敵視政策を行い対話の動きから大きく取り残されている。また、朝鮮学校への差別、弾圧、在日の方々への制裁を行っている。これは政府による人権侵害である。私たちは日本政府に対してすみやかに政策を転換するよう求め、問題解決のためにみなさんと一緒に声をあげていく。そして、平壌宣言に基づく日朝国交正常化のために準備して交渉するよう日本政府に要求していく。
平壌宣言には歴史の清算とならんで在日朝鮮人の地位問題に対して協議していくことが書かれている。その実行を政府に迫っていく。共にがんばりましょう。
(6)社会民主党 国際局長 服部良一
日本社会の差別排外主義が非常に強いなかで、皆さんが同胞たちの生活、権利のために長年奮闘し、朝鮮半島の平和と統一のために闘ってきたことに心から敬意を表する。
4月27日、両首脳が軍事境界線を乗り越えて固い握手を交わした光景をテレビで目にしながら涙が出てきた。平和へと向かう動きを絶対に後戻りさせてはならない。
日本の朝鮮半島に対する植民地支配、朝鮮戦争の経過を考えるなら日本の繁栄は朝鮮人民の血と犠牲のもとで築かれたといっても過言ではない。一方で日本は朝鮮戦争を契機にして再軍備を始め、戦後民主主義や平和憲法に反していまや軍事大国となっている。
日本が南北朝鮮の和解を本当に望むなら、評論家的、第三者的な立場でものを言うのではなく、朝鮮半島問題を日本の平和と民主主義の問題として捉え真剣に向かい合っていくべきだ。そして朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に転換し、東アジアにおける冷戦の残滓をなくし、米国による世界戦略の一環としての朝鮮敵視政策を一日も早く終わらせなくてはならない。
社民党大阪府幹事長の長崎由美子は「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」の事務局長として先日に行われた4.24教育闘争70周年を記念するアクションに参加した。そのような活動も含め、我々は今後も東アジアの平和を築くために皆さんと一緒に手を携えて闘っていきたい。
(7)沖縄の風 糸数慶子 参院議員
4月27日、金正恩委員長と文在寅大統領が出会われた瞬間を、かたずをのんで拝見した。境界線を手を携えながら越えられるお二人の姿が、新たな平和の時代の幕開けを印象付け、胸が熱くなった。
日本の国会議員として、まず、朝鮮半島への侵略と日本の統治により、朝鮮の方々に多大な犠牲を強いてきたこと、そして戦後補償が70年以上過ぎた今も終わっていないことに、心からお詫びを申し上げる。
私の地元、沖縄は、琉球王国時代、アジアの国々をつなぐ懸け橋として活躍した。しかし、先の大戦では、日本の防波堤とされ、激しい地上戦が行われ、20万人を超える県民の尊い命が奪われた。戦後、米軍の施政権下になったが、復帰した今もなお、沖縄県民の命と暮らしが脅かされている。
沖縄県民は、普天間をはじめとする米軍の基地の返還と、辺野古新基地建設に反対しているが、特に安倍政権は、朝鮮有事などと危機を煽り基地建設を強行し、メディアを使い、高校無償化、補助金のカットなど、差別や偏見を助長し、国民はそれを鵜呑みにしている。国会では、非難や制裁の決議が繰り返されているが、この決議案に賛成しないのは、山本太郎議員と私のわずか2人。
しかし最近は、安倍政権が様々な場面で真実を覆い隠していることが理解されてきている。アジアの平和と安定は、沖縄に基地はいらないことを証明するものであり、沖縄県民の切なる願いである。朝鮮の自主的平和統一と、日朝国交正常化実現のためにできることを一歩ずつ進めたい。
(8)平和フォーラム共同代表 藤本泰成
皆さまのこれまでの闘いに敬意と感謝を述べたい。
私たちは、植民地支配と朝鮮戦争のなかで、民族分断のもとをつくった日本が、朝鮮半島の平和、民族の自主的統一の取り組みにどうしたら関わっていけるのか、そのことを模索してきた。
2010年度から高校の無償化がはじまり、朝鮮高校はその対象から外された。阪神教育闘争にはじまり、大学入学資格の獲得など、皆さんは日本社会のなかでさまざまな人権に対する闘いを進めてきたが、日本社会の人権にとってそれがどれだけ大きな力になったか。
冒頭感謝をしたいと話したのはそのことだ。無償化の課題でわかるとおり、日本の人権に対する姿勢は、国際基準から本当に遠いところにある。
琉球処分以降、沖縄を差別し戦後は米軍基地を押し付けてきた。そのことにしっかり取り組んでこなかった日本が、いま沖縄と同じように、米軍の戦闘機がオスプレイを中心に、日本の空を縦横無尽に飛びまわる、そういう状況に陥っている。
マイノリティの人権を守ることなくして、マジョリティの人権確立はない。私は、皆さんとともに闘う。これは日本社会の人権に対する姿勢をしっかりと打ち砕いていく闘いになると思っている。
いま朝鮮半島は、首脳会談が実現し劇的な変化を遂げている状況だ。平和フォーラムは皆さんとともに頑張っていく決意をあらたにしている。これからも連帯し日本社会の人権の確立、民族のアイデンティティの確立に共に取り組んでいきたい。
(9)金日成花、金正日花普及委員会名誉会長 デヴィ・スカルノ夫人
朝鮮の若き指導者・金正恩委員長は面目躍如の活躍をし、全世界の注目の的となっている。祖父・金日成主席、父・金正日総書記の遺訓どおり国の建設をしようとする金正恩委員長に敬意を表したい。
駆け引きやせめぎ合いが続いているが、朝米トップ会談は必ずや行われると信じている。日本では安倍首相や河野外務大臣などがしきりに、米国と日本が最大の圧力を加えた結果、朝鮮が対話に出てきたと虚勢を張っているが、それはまったく違う。朝鮮は他人の圧力を受けて降伏する国ではなく、他力本願で国づくりをするような国民でもない。プライドが高く、それを裏づける国民の団結力、自前の経済力をもって自力で国を建設している。何年もの間、ひどい制裁を受けながらも、以前よりも高層ビルがあちこちに建設され、市民の生活にもむしろゆとりが出てきているように思える。こうしたことを朝鮮の人々はチュチェ思想、自力更生の精神と言うのだろう。制裁がなくなればどんなに速いスピードで発展を遂げるのか楽しみだ。
北南関係も朝米関係も必ずや発展すると願ってやまない。朝鮮半島の平和と統一を目指す新しい情勢の中で、在日朝鮮人のみなさんが日本政府の圧力と社会的な差別をはねのけ、日朝の関係改善と民族教育の権利をはじめとする総聯の活動においてさらなる発展を目指してがんばってくれることを期待している。そして、一刻も早く日朝国交正常化が実現され、日本と朝鮮が平和で友好的な関係を築くことを心から願っている。
(10)立憲民主党 国会対策副委員長 山花郁夫 衆院議員
在日朝鮮人の権利と尊厳を守るため日々奮闘される皆さんに敬意を表するとともに、朝鮮半島の平和と統一を願うひとりとして心からごあいさつを申し上げる。
このところ目まぐるしく情勢が動いている。5月26日に金正恩委員長と文在寅大統領が二度目の会談をした。情勢の進展を実感している。
日々、街頭でさまざまな声に触れているが、私たちに寄せられている声は行き場のない、か細い人たちの声が大変多い。国籍や出自による差別はなくなることがなく、今日も駅前でヘイトスピーチがあった。とても残念なことだ。
立憲民主党という政党は今回はじめてあいさつさせていただく。私たち同様に使命を背負い、果敢に挑んできた皆様に心から敬意を表するのみならず、新参者の私たちはその歴史に多くを学び、そのたくましさを見習わなければならないと考える。その日々のはじまりこそ、この大会ではないか。本大会を契機として、総聯とわれわれとの新しい歴史が、そしてその歴史を土台とした新たな日朝関係が築かれるよう強く願っている。
お互い原則的な主張はあるかもしれないが、それを非難の応酬で非生産的に終わらせることなく、課題に向き合って、それを進めていけるような関係になれるよう願ってやまない。
大会を契機に皆様の運動がさらなる発展を遂げるよう祈っている。
(朝鮮新報)
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朝鮮総連第24回大会に登壇した日本人たち 三浦小太郎先生ブログより
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