http://blogari.zaq.ne.jp/otsuru/article/795/ の記事が
読めなくなっているので再掲します
「バチカンで警報機鳴らしてない」 中川前財務相が反論
3月14日11時23分配信 産経新聞
自民党の中川昭一前財務相は14日朝の民放CS放送番組で、
ローマでの先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)での
「もうろう会見」後に視察したバチカン博物館で、
立ち入り禁止区域に入って
警報機を鳴らすなどの失態をしたとの報道について
「警報器も鳴っていないし、私に対する注意もなかった。
同行した神父さんから、お酒のにおいはしていなかったと手紙をもらっている」と述べ、一部は誤りと主張した。
朝日の嘘報道!中川大臣のバチカンでの失態はなかったバチカン和田誠神父/
中曽千鶴子
中川昭一元大臣
中国や北朝鮮に対する物怖じしない発言をし、
(1998年にミサイルを発射した(三陸沖に着弾)北朝鮮について、中川は「相手(北朝鮮)はまともな国ではない。気違いだと思っている」と発言し、保守派の賞賛を受けた。)
拉致問題に早くから取り組み、靖国神社にかかさず参拝。
日教組の活動を強く批判した
慰安婦募集の強制性を認めた1993年の「河野談話について早期に見直しを検討すべきだとの発言
旧ソ連の北方領土侵略を「20世紀最大の国際法違反」
“言論弾圧法案”とも称される人権擁護法案には明確に反対
チベット問題に熱心に取り組み、
東トルキスタンの人権活動家・ラビア・カーディルと会談。
その席で中国による東トルキスタンとウイグル人に対する弾圧に対する強い懸念を示した方。
その中川昭一元財務相が、G7で酒帯び醜態と、マスコミにも叩かれ
辞任された事は非常に残念でした。
また、バチカン博物館で酔っ払って、展示品に触るなどの
無礼な行為をしたと報道されていました。
が、その報道は、またも朝日の捏造だったのです。
正論5月号に中川氏の激白「わが痛恨の朦朧会見,その真相」という記事で中川氏ご本人が述べてらっしゃる酩酊状態の原因はそれまでの激務で疲労が蓄積して体が弱っていたところに、薬を過剰に飲んだためだということ。
そして同じ正論に
バチカンの カトリックの和田誠神父様が真相を語って
おられます。
*******************************************************
●バチカン神父が見た“あの日”の大臣
バチカン放送局 神父 和田誠
私は今、日本から送られてくる報道に、大きな戸惑いと、深い悲しみを抱いています。
私自身も関わった中川前大臣の博物館見学が、何故あのように、事実と異なる形で報じられるのでしょうか。
私は見学の間中、通訳として中川前大臣の最もお側近くにおりましたが、報道のような非常識な行為を、見た記憶はありません。また、中川前大臣はあの時、酔っているご様子には見えませんでした。私はアルコールを一滴も受けつけませんので、その臭いには敏感です。しかし中川前大臣からは、お酒の臭いはしませんでした。
以下、日本の報道のどこが事実と異なっているか、ご説明したいと思います。
今回の問題を最初に報道した朝日新聞に、こう書かれています。
《(バチカン博物館に)到着時から中川氏の足取りはフラフラとおぼつかなく、言葉もはっきりしなかったという。案内役の説明を聞かずに歩き回ったほか、入ってはいけないエリアに足を踏み入れたり、触ってはいけない展示品を素手で数回触ったりした。そのために警備室の警報が少なくとも一回なったという》
足取りがふらふらしていたかは、見る人の主観によるものでしょう。しかし言葉がはっきりしなかったとは、いったい誰が言っているのでしょうか。見学の間中、中川前大臣とお話したのは通訳であった私です。中川前大臣の言葉は、非常にはっきりしておりました。「案内役の説明を聞かずに歩き回った・・・」というのも、おかしな話です。案内役とはイタリア人ガイドの事でしょうが、彼女のイタリア語の説明を中川前大臣が聞けるはずがありません。中川前大臣は、私の通訳を聞いていたのです。私が通訳をしている間は、。もちろん歩き回りなどしませんでしたし、非常に熱心に耳を傾けておられました。
「入ってはいけないエリアに足を踏み入れたり、触ってはいけない展示品を素手で数回触ったりした」というのも、私には大いに疑問です。少なくとも私は、明らかに非常識とされる場面は目撃しませんでした。一つだけ心当たりがあるとすれば、朝日新聞の記事に出てくる次のような指摘です。
《バチカン博物館でも特に有名な、「八角形の中庭」の「ラオコーン」像を見学した際には、観光客が近づき過ぎないようにするための高さ三十センチのさくを乗り越えて石像の台座に座るなど、非常識な行動をとったという》
この時の様子は、私も覚えています。さくというのは誤りで、実際はロープでしたが、中川前大臣がラオコーン像に見入るあまり、ロープを越えて近づいたのは確かです。このため、そばにいた警備員がイタリア人ガイドに一言二言注意しましたが、中川前大臣はすぐ戻ったため、特に問題にはなりませんでした。
「石像の台座に触る」こともしていません。
記事が指摘するような「非常識な行動をとった」とは、私を含め周囲の誰も思わなかったことだけは、述べておきたいと思います。
バチカン博物館は規模が大きく、普通に見学すれば五~六時間はかかります。そこを一時間半ほどで見て回り、しかも世界最大級の教会堂建築として知られるサン・ピエトロ大聖堂まで見学したのですから、相当な急ぎ足で、とても「フラフラ」できる余裕はありませんでした。しかし、十分な時間はとれなかったとはいえ、このときの見学は、とても有意義であったと私は思っています。
中川前大臣は私に、美術と歴史に関する事を、とても気さくに話しかけて来られました。お話の内容から、とくに古代ローマへのご関心が高いようでしたので、私はイタリア人ガイドに指示して、ローマ美術とそれ以前のエルトリア美術を展示してあるコーナーを集中的にご案内しました。私は通訳の役目を、十分に果たしたものと満足にしていました。
ところが一週間後、あのような報道がなされたのです。この間、バチカンで中川前大臣の「非常識な行動」が話題になった事は全くなく(そもそも非常識な行動などなかったのですから話題にならなくて当たり前ですが)、それこそ寝耳に水の思いでした。
朝日新聞の報道ののち、私は日本の新聞社、通信社、テレビ局から取材を受け、事実かどうかと聞かれました。、そこで、中川前大臣の行動に非常識な点はなかったと繰り返しご説明したのですが、私の発言は一行も報じられませんでした。
日本のマスコミはすでに、中川前大臣は酔っていたはずだ、非常識な行動をしたに違いない、という先入観にとらわれており、私の意見をまともに聞こうとはしなかったのでしょう。どの報道も朝日新聞と似たり寄ったりだったことは、残念でたまりません。
中川前大臣には、ご同情申し上げます。また、御家族をはじめ身近な人たちのご心痛を思うと、やり切れない思いです。私はたまたま通訳として、今回始めて中川前大臣とお会いしましたが、その場にいたものとして、事実と異なる報道で苦しんでおられるのを見過ごすわけにはいきません。このため取材にも積極的に応じてきましたが、記者たちの先入観を改めることはできませんでした。
今はただ、バチカン観光における誤解が一日も早く解け、皆さまに心に平穏が訪れるよう、祈るだけです。
正論2009年5月号 P100~101
読めなくなっているので再掲します
「バチカンで警報機鳴らしてない」 中川前財務相が反論
3月14日11時23分配信 産経新聞
自民党の中川昭一前財務相は14日朝の民放CS放送番組で、
ローマでの先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)での
「もうろう会見」後に視察したバチカン博物館で、
立ち入り禁止区域に入って
警報機を鳴らすなどの失態をしたとの報道について
「警報器も鳴っていないし、私に対する注意もなかった。
同行した神父さんから、お酒のにおいはしていなかったと手紙をもらっている」と述べ、一部は誤りと主張した。
朝日の嘘報道!中川大臣のバチカンでの失態はなかったバチカン和田誠神父/
中曽千鶴子
中川昭一元大臣
中国や北朝鮮に対する物怖じしない発言をし、
(1998年にミサイルを発射した(三陸沖に着弾)北朝鮮について、中川は「相手(北朝鮮)はまともな国ではない。気違いだと思っている」と発言し、保守派の賞賛を受けた。)
拉致問題に早くから取り組み、靖国神社にかかさず参拝。
日教組の活動を強く批判した
慰安婦募集の強制性を認めた1993年の「河野談話について早期に見直しを検討すべきだとの発言
旧ソ連の北方領土侵略を「20世紀最大の国際法違反」
“言論弾圧法案”とも称される人権擁護法案には明確に反対
チベット問題に熱心に取り組み、
東トルキスタンの人権活動家・ラビア・カーディルと会談。
その席で中国による東トルキスタンとウイグル人に対する弾圧に対する強い懸念を示した方。
その中川昭一元財務相が、G7で酒帯び醜態と、マスコミにも叩かれ
辞任された事は非常に残念でした。
また、バチカン博物館で酔っ払って、展示品に触るなどの
無礼な行為をしたと報道されていました。
が、その報道は、またも朝日の捏造だったのです。
正論5月号に中川氏の激白「わが痛恨の朦朧会見,その真相」という記事で中川氏ご本人が述べてらっしゃる酩酊状態の原因はそれまでの激務で疲労が蓄積して体が弱っていたところに、薬を過剰に飲んだためだということ。
そして同じ正論に
バチカンの カトリックの和田誠神父様が真相を語って
おられます。
*******************************************************
●バチカン神父が見た“あの日”の大臣
バチカン放送局 神父 和田誠
私は今、日本から送られてくる報道に、大きな戸惑いと、深い悲しみを抱いています。
私自身も関わった中川前大臣の博物館見学が、何故あのように、事実と異なる形で報じられるのでしょうか。
私は見学の間中、通訳として中川前大臣の最もお側近くにおりましたが、報道のような非常識な行為を、見た記憶はありません。また、中川前大臣はあの時、酔っているご様子には見えませんでした。私はアルコールを一滴も受けつけませんので、その臭いには敏感です。しかし中川前大臣からは、お酒の臭いはしませんでした。
以下、日本の報道のどこが事実と異なっているか、ご説明したいと思います。
今回の問題を最初に報道した朝日新聞に、こう書かれています。
《(バチカン博物館に)到着時から中川氏の足取りはフラフラとおぼつかなく、言葉もはっきりしなかったという。案内役の説明を聞かずに歩き回ったほか、入ってはいけないエリアに足を踏み入れたり、触ってはいけない展示品を素手で数回触ったりした。そのために警備室の警報が少なくとも一回なったという》
足取りがふらふらしていたかは、見る人の主観によるものでしょう。しかし言葉がはっきりしなかったとは、いったい誰が言っているのでしょうか。見学の間中、中川前大臣とお話したのは通訳であった私です。中川前大臣の言葉は、非常にはっきりしておりました。「案内役の説明を聞かずに歩き回った・・・」というのも、おかしな話です。案内役とはイタリア人ガイドの事でしょうが、彼女のイタリア語の説明を中川前大臣が聞けるはずがありません。中川前大臣は、私の通訳を聞いていたのです。私が通訳をしている間は、。もちろん歩き回りなどしませんでしたし、非常に熱心に耳を傾けておられました。
「入ってはいけないエリアに足を踏み入れたり、触ってはいけない展示品を素手で数回触ったりした」というのも、私には大いに疑問です。少なくとも私は、明らかに非常識とされる場面は目撃しませんでした。一つだけ心当たりがあるとすれば、朝日新聞の記事に出てくる次のような指摘です。
《バチカン博物館でも特に有名な、「八角形の中庭」の「ラオコーン」像を見学した際には、観光客が近づき過ぎないようにするための高さ三十センチのさくを乗り越えて石像の台座に座るなど、非常識な行動をとったという》
この時の様子は、私も覚えています。さくというのは誤りで、実際はロープでしたが、中川前大臣がラオコーン像に見入るあまり、ロープを越えて近づいたのは確かです。このため、そばにいた警備員がイタリア人ガイドに一言二言注意しましたが、中川前大臣はすぐ戻ったため、特に問題にはなりませんでした。
「石像の台座に触る」こともしていません。
記事が指摘するような「非常識な行動をとった」とは、私を含め周囲の誰も思わなかったことだけは、述べておきたいと思います。
バチカン博物館は規模が大きく、普通に見学すれば五~六時間はかかります。そこを一時間半ほどで見て回り、しかも世界最大級の教会堂建築として知られるサン・ピエトロ大聖堂まで見学したのですから、相当な急ぎ足で、とても「フラフラ」できる余裕はありませんでした。しかし、十分な時間はとれなかったとはいえ、このときの見学は、とても有意義であったと私は思っています。
中川前大臣は私に、美術と歴史に関する事を、とても気さくに話しかけて来られました。お話の内容から、とくに古代ローマへのご関心が高いようでしたので、私はイタリア人ガイドに指示して、ローマ美術とそれ以前のエルトリア美術を展示してあるコーナーを集中的にご案内しました。私は通訳の役目を、十分に果たしたものと満足にしていました。
ところが一週間後、あのような報道がなされたのです。この間、バチカンで中川前大臣の「非常識な行動」が話題になった事は全くなく(そもそも非常識な行動などなかったのですから話題にならなくて当たり前ですが)、それこそ寝耳に水の思いでした。
朝日新聞の報道ののち、私は日本の新聞社、通信社、テレビ局から取材を受け、事実かどうかと聞かれました。、そこで、中川前大臣の行動に非常識な点はなかったと繰り返しご説明したのですが、私の発言は一行も報じられませんでした。
日本のマスコミはすでに、中川前大臣は酔っていたはずだ、非常識な行動をしたに違いない、という先入観にとらわれており、私の意見をまともに聞こうとはしなかったのでしょう。どの報道も朝日新聞と似たり寄ったりだったことは、残念でたまりません。
中川前大臣には、ご同情申し上げます。また、御家族をはじめ身近な人たちのご心痛を思うと、やり切れない思いです。私はたまたま通訳として、今回始めて中川前大臣とお会いしましたが、その場にいたものとして、事実と異なる報道で苦しんでおられるのを見過ごすわけにはいきません。このため取材にも積極的に応じてきましたが、記者たちの先入観を改めることはできませんでした。
今はただ、バチカン観光における誤解が一日も早く解け、皆さまに心に平穏が訪れるよう、祈るだけです。
正論2009年5月号 P100~101