拉致被害者救出求め集いと御堂筋デモ 大阪ブルーリボンの会
2016年10月8日 大阪ブルーリボンの会 主催 「拉致被害者救出へ、怒りをこめて」大阪府民集会が行われました。
オープニングコンサートは 山口采希さん、田中直人さん、日南子さん、岩村啓さんによる
拉致被害者の思いを歌った「空と海の向こう」 そして拉致被害者救出の思いをこめた 「願いの色、灯りをともせば」という新曲が歌われました。 山口采希さんの歌声と、そして「拉致被害し者の心に寄り添いたい」 そして多くの人に関心をもってもらいたいというメッセージ スクリーンに映る拉致被害者ご家族の悲しみに涙がこぼれました。
国歌 君が代斉唱のあと
ジャーナリスト 高世仁氏の「拉致事件から日本人が学ぶこと」 のご講演、かつて1987年にあった大韓航空機爆破事件 (1988年 ソウルオリンピックを妨害するための北朝鮮テロ) 金賢姫にインタビューをされた事、よど号犯人や朝鮮総連の工作員 による拉致の実態、長年、拉致問題を追い続けたジャーナリストの 視点からの講演は重みのあるものでした。 2002年、小泉政権の時に、日朝首脳会談により北朝鮮は拉致を認め 五人の拉致被害者が帰国することになりましたが なぜ、その時に拉致被害者の存在を北朝鮮が認めたのか、そして帰国に つながったのか、検証することが必要だと思いました。
そしてご家族の訴え
拉致被害物家族会 田口八重子さんのご子息、飯塚耕一郎さんが 1歳の時に母親が拉致され、そのまま22歳まで、 叔父の飯塚繁雄さんを本当の父親だと思っていたこと、 そして真実がわかり、田口八重子さんが死亡したというウソを 北朝鮮が発表したとき、八重子さんと耕一郎さんを会わせたいと 願い続けていた、育てのお母さん、飯塚繁雄さんの奥様の涙で 耕一郎さん自身、涙が止まらなかったこと
田口八重子さんを苦しめ、また、育てのお母さんを苦しめてきた 北朝鮮を許せないという思いで、38歳の今も戦い続けておられます。
飯塚繁雄さんは、田口八重子さんの兄として、 家族会をひかいて活動されていますが、横田めぐみさんのお父様や 有本恵子さんのお母さまなど、ご高齢で体調も思わしくなく 被害者のご両親がみなご高齢になられている今、 一刻の猶予もない、もう待てないのだと、拉致問題を最優先課題として 政府には早期救出に動くよう強く訴えかけておられました。
有本恵子さんのお父様、有本明弘さんも ご高齢で 以前よりだいぶ、歩く足取りもゆっくりとされていましたが マイクの前では、強く厳しい口調で 北朝鮮の侵略によって開始され、一時は朝鮮半島を北朝鮮に牛耳られた韓国が、アメリカ軍の助けにより、北朝鮮の侵略を後退させ、休戦となった 朝鮮戦争を例に、今こそ、朝鮮半島でアメリカ軍が動くことが 解決につながるのだと、今までどの日本の首相も期待はできなかったが 安倍首相が、アメリカとしっかり連携し、救出をするために 今こそ、有事がおきそうな朝鮮半島で 情勢を変えるべくアメリカに働きかけるしかないのだ、解決はその道しかないと訴えられました。 有本さんのお話は、もっともであり、 一日も早く、情勢が動くよう私も願いました。
特定失踪者の福山ちあきさんのお母さま、福山はるみさん 「娘をもう一度、この手で抱きしめたい」と 涙を流されての訴えられました。 このお母さまの苦しみを思うとき、 思いを踏みにじってきた北朝鮮と動かない日本政府にあらためて 憤りを感じました。
最後に 主催の大阪ブルーリボンの会 代表 中林葵様からの集会決議文
2002年の小泉訪朝により、5人の拉致被害者が帰国してからすでに14年、 少なくとも100人以上と言われる日本人拉致被害者について、安倍首相は、「政府の認定の有無にかかわらず、全員を救出する」と公約していますが、いまだ誰ひとり帰国できていません。
被害者の皆さん、ご家族のみなさんの心情と焦燥感は想像を絶するものに違いありません。しかし、ご家族は政府に頼るしかなく、政府を批判することもできません。したがって、私たち国民が大きな声をあげ、安倍政権の背中を強く押し続けていく必要があると考えています。いまこそ日本の総力を結集すべきときです。
本日「大阪府民の集い」に参加した私たちは、北朝鮮への満腔の怒りとともに、日本の立法・行政・司法等諸機関に携わる人たちに以下の事項を訴えます。
1.私たち日本人の怒りは頂点に達している。北朝鮮は、今すぐ、日本人拉致被害者全員を返せ。
2.安倍内閣は、国民ら約束した最優先課題を実現するため、拉致を核ミサイル問題と切り離し、あらゆる手段を講じ、全員を救出せよ。
3.告解は被害者救出を政府任せにせず、党派を超えて救出のために 必要な法改正を実現せよ。
4.司法当局は、北朝鮮を支援している国内勢力や、拉致に協力した関係者に毅然と対処し、真相を究明し法の裁きを受けさせよ。
5.「日本人拉致」は、戦後日本の恥辱であり、政府、国会、地方自治体、地方議会は、未来を背負う若い世代のために拉致問題についての教育・啓蒙を一層充実させよ 以上
平成28年10月8日
拉致被害者救出へ、怒りをこめて! 大阪府民の集い 参加者一同
大阪ブルーリボンの会の方々、ご企画、運営、 集会、有難うございました。 そして長年のご努力に心より感謝と敬意を表します。
◆拉致被害者救出求め集い http://www.ytv.co.jp/press/kansai/D13879.html読売
北朝鮮による拉致問題の解決が進まないなか、被害者の家族が8日、大阪で現状を語り、問題の早期解決を訴えた。拉致問題解決に取り組む市民団体「大阪ブルーリボンの会」が主催した集いでは、被害者の有本恵子さんの父、明弘さんや、田口八重子さんの長男、飯塚耕一郎さんらが痛切な心のうちを語った。北朝鮮は、先月にも5回目の核実験を強行しているが、家族らは、拉致問題を核やミサイル問題とは切り離して交渉を続け、早期に救出することを訴えている。(10/08 17:50)
◆北朝鮮・拉致問題 被害者救出、大阪・御堂筋150人デモ 大阪 http://mainichi.jp/articles/20161009/ddn/041/040/013000c毎日新聞
北朝鮮による拉致問題の解決を訴える「御堂筋大行進」が8日、大阪市内で開かれた。拉致被害者の家族や市民ら約150人が御堂筋など約2・7キロをデモ行進し、「北朝鮮は拉致された日本人全員を直ちに返せ」と訴えた。
大阪市の市民団体「大阪ブルーリボンの会」の主催で、昨年に続き実施。大阪市中央区の区民センターから同市浪速区まで「日本政府は被害者を直ちに救出せよ」などと声を上げながら練り歩いた。田口八重子さん(行方不明時22歳)の兄で、拉致被害者家族連絡会代表の飯塚繁雄さん(78)は「解決まで、諦めず地道に訴えていきたい」と話した。
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