◆豊能町、能勢町 そして川西市の ダイオキシン問題
神戸市をだますようにして、ダイオキシン廃棄物を神戸市に廃棄した
能勢町と豊能町でつくる豊能郡環境施設組合
今、知人の豊能町議、おおさか維新の野村剛志議員や小寺議員が
この問題に憤って奔走している。
報道では、住民が反対し、搬入を阻止したとあるが
報道を見る限り、
住民というよりも
共産党の川西女性市議と、自民党の男性市議が搬入を阻止していた。
そもそも 能勢ダイオキシン問題は、
1988年に操業した、豊能郡美化センターにおいて
厚生省の基準を大幅に超過している高濃度のダイオキシンを
排出していることが1997年 発覚した事件を受けて廃業し
廃棄物が出ていたもの。
およそ20年前の廃棄物について、神戸市に廃棄したことで
問題になっているが
そもそも、能勢高校の農場裏にあった 豊能美化センター
能勢高校や能勢の小学校、中学校のすぐそばにあった。
ダイオキシン問題で、一番懸念されたのは、
発がん性、催奇性、子供たちへの影響
農作物への被害
原発の放射線など、この問題に比べれば とるに足りないのではないか。
公害調停では、2000年(平成12年)7月に環境調査・健康調査を今後20年間実施すること、飲料水対策など周辺対策を実施すること、行政、住民、学者を構成員とする対策協議会を設置すること、三井造船らが総額7億5千万円を補填すること等を内容とする「調停条項」を合意た。
しかし調停条項は問題解決へ向けた「中間合意」に過ぎず、汚染土壌の無害化処理の問題や、美化センターの労働者の労災裁判は続いていた。
この地域で、過去に小学校の講師として仕事をしていたが
豊能美化センターができたのは、そもそもバブルのころ
各地の土地、家が高騰し、
大阪中心部に通勤可能で子育てに自然環境に恵まれていて
安価であると大々的に売り出された
能勢のニュータウン建設で、急激に住民が増えたため。
若い世代が、この地に住み、子供を産み育ててきたが
このダイオキシン問題で
土地、家屋の値段は、急激に下がることとなった。
30年のローンで購入した家が売るに売れず、健康不安を抱える
住民。
3000万~4000万で購入した家が
いまや、4LDK、5LDKで 300万円台である
これら住民に対して
豊能町、能勢町は、健康調査はしているものの
催奇性、発がん性、出産で子供たち、また次世代へ
どのような影響がでるのか・・不明であり
もちろん、住居への保障はないのである。
以前、学校関係の仕事をしていたとき
障害のある児童や自閉症、ADHDやLD児童についての
特別支援教育研修会で、ある医師が
ここだけの話だというような前置きをして
障害のある児童の増加は
環境汚染が原因だと思うが、それは、声を大にしていえない
とタブー的な物言いをしていたことがあり
ダイオキシンの問題を思い、ここだけの話にしている
場合ではないのでは、なぜ医師が問題視しないのかと
疑問に思うことがありました。
神戸市を騙して廃棄した廃棄物が戻されることへ
現在、阻止、抗議しているのはもちろん健康不安からのことであると
理解するが、
もともとは、能勢町役場倉庫、豊能町役場倉庫
どちらも、小学校の真横、住民の集まる町役場の倉庫を
転々として保管されていたもの。
いったん神戸市に廃棄したが、それが戻ってきて
豊能の山林に戻るからといって反対しているのが
おかしいのではないか。
それ以前に、能勢町役場倉庫や豊能町役場倉庫にあるときは
なぜ 反対しなかったのか。
今さら、大反対して テレビ、マスコミで大々的に
報道されたことで
ますます、豊能、能勢、川西のイメージが悪化するだけ。
健康にまったく影響のない原発事故の放射線問題でも
あれだけ大騒ぎになっている。
ダイオキシンの健康被害についても不明である今、
農業への風評被害、町全体への風評被害、イメージダウンは
はかりしれないと思う。
反対運動は、整合性がないのではないか。
別に廃棄物から 空中に なにか放出してるわけでもあるまいし。
そもそも、今回の件以前に
能勢町、豊能町、川西北部で暮らし続けている人たちへの
健康被害は、十分に不安解消され保障されているのか
川西、能勢、豊能の住民が利用する 川西市民病院は
年間10億という赤字経営を川西市が税金で補てんし
医師不足や最新機器も導入できずで、産婦人科や小児科なども
充実した環境とはとてもいえない。
また、川西市においては、住民の国民保険税は値上げしてばかり。
今回の事件で、また、能勢、豊能、川西北部へ住み続けたいという
住民が減るでしょう。新しく住みたいという人もいなくなるでしょう。
危機的状況です。
単に搬入阻止すればすむ問題ではないのは当然です。
搬入阻止して 他の自治体へ押し付けるのは無理です。
根本的解決は急務ですが
やっきになって今更 反対運動するのは
根本的問題がずれていると思う。
◆ダイオキシン汚染物、搬入を断念 住民反発「説明ない」
朝日新聞デジタル 8月5日(金)15時6分配信
ダイオキシン汚染物、搬入を断念 住民反発「説明ない」
廃棄物を積み、処分場を出発した大型トラック=5日午前10時、神戸市西区、山崎輝史撮影
大阪府能勢町と豊能町でつくる豊能郡環境施設組合が、ダイオキシンを含む廃棄物を神戸市に無断で同市内の最終処分場に埋め立てた問題で、組合は5日、掘り起こした廃棄物の搬出を始めた。豊能町内の山林に設けた仮置き場に運び込む予定だったが、周辺住民らが「事前説明がない」と反発。仮置き場前で立ちふさがり、この日の搬入を断念した。
組合が運営していたごみ焼却施設「豊能郡美化センター」(廃炉)から出た廃棄物で、違法に埋め立てられたとして神戸市が撤去を求めていた。廃棄物は土砂状の約300立方メートルで、化学繊維製の袋に詰められてトラックで搬出した。組合では、トラック5台で1日2往復し、10日までに搬出を終える予定。
組合は昨年8月、豊能町内から福岡県大牟田市の処理業者に廃棄物を搬出したが、地元の反対で処理を断念。神戸市の了承を得ないまま、2月に埋め立て処理した。廃棄物はセメントと混ぜ合わせるなどして無害化処理されているといい、今後、廃棄物の最終処分場を探す。
1年ぶりに廃棄物が豊能町内に戻ることになり、地元自治会は「事前説明がなかった」と抗議文を提出。また、仮置き場のある山林に隣接する兵庫県川西市も、住民への説明や安全対策の明確化を組合に申し入れ、措置を講ずるまで廃棄物を搬入しないように求めている。
この日は周辺住民や川西市議らが搬入を阻止しようと、仮置き場前に立ちふさがった。組合管理者の田中龍一・豊能町長が説得にあたったが、住民らは納得せず、5日夜に川西市で住民説明会を開くことになった。搬入は6日以降になる見通し。廃棄物を積んだトラックをどうするのかは検討中という。
◆ダイオキシン汚染物搬入 隣接の川西市が抗議文
神戸新聞
ダイオキシン類を含む廃棄物の搬入について、大阪府豊能町の仮置き場に隣接する川西市は5日、豊能郡環境施設組合に対し、「断固認めるわけにはいかない」とする抗議文を提出した。
廃棄物が持ち込まれる豊能町の山林は、川西市の住宅地から最も近いところで約100メートルの距離。同市は組合に住民説明や環境対策の実施前に運び込まないよう申し入れていたが、事前連絡もなく、運び込みが決定した。
抗議文は「信頼関係を裏切るもので厳重に抗議する。廃棄物を速やかに撤去し、最終処分することを求める」としており、同市の新田稔美化環境室長(55)は「行政としての責任を放棄している」と憤った。(篠原拓真)
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豊能町、能勢町 そして川西市の ダイオキシン問題
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