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曽野綾子先生、絶対 支持します。子供たちのため、有難うございます

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曽野綾子先生、絶対 支持します。子供たちのため、有難うございます
「人は一つの国家にきっちり帰属しないと『人間』にもならないし
他国を理解することもできないんです」


育鵬社の教科書掲載の
曽野綾子先生のコラムの一部を騒ぎ、批判する人は愚かだ。

将来の日本を担う子供たちが、国際社会に貢献する為にも
国家への帰属意識、祖国愛を学ぶ事は素晴らしい。

 


私は、下記の対談での 曽野綾子先生のお話

感動します。

本当に人のために尽くしてきた崇高な凛とした美しい精神から
にじみ出る気品とそして厳しさ

甘えた、品のない人間、子供の域から脱しない自立できない人には
理解は難しいから
批判するしかないんでしょうね

私はこの方こそが、本当の愛と人権と平和に生きる方だと

思っています。 子供たちは、このような成熟した大人から
真の学びを得て、凛とした美しい精神を持つよう
教育しなければならないと思います。

この方こそ 聖職者と呼ぶにふさわしい方だと思い

心から尊敬しています





片寄斗史子の聞き書き
100歳まで 美しく、強く生きる – 第5回 曽野綾子さん
曾野綾子さん


http://www.mainichigahakken.net/3242.html
人生は嘆くな、甘えるな。
与えられた運命をいかにいとおしんで使うか。
運命に誠実であらねばならないと思います。

今、多くの中高年に読まれている本と言えば、曽野綾子さんの随筆でしょう。作家の目を通して語られる社会の姿。キリスト教徒として受け止める人間の限界。一人の人間として闘わざるを得ない日々。曽野さんの随筆は、身のまわりのこととともに、小説同様、身の内、たとえば人間とはいかなるものか、今の世に生きるとは? と自身の内へ内へと精力的に思索が続けられています。この世の現実とはどのようなものか。そのことを明瞭にするために書かれている本を、あなたはどのようにお読みになっているでしょうか。

曾野綾子さん(その あやこ)

1931(昭和6)年、東京生まれ。
’54年、聖心女子大学文学部英文科卒業。
’79年、ヴァチカン有功十字勲章を受章。
’93年、日本藝術院賞・恩賜賞を受賞。
’97年、海外邦人宣教者活動援助後援会(JOMAS)代表と
して吉川英治文化賞並びに読売国際協力賞を受賞。
’98年、財界賞特別賞を受賞。
2003年、文化功労者に選ばれる。
’12年、第60回菊池寛賞を受賞。
1995年12月から2005年6月まで日本財団会長を務める。
日本藝術院会員。日本文藝家協会理事。
日本郵政社外取締役などの要職や政府審議会委員も歴任。
22歳のとき『新思潮』同人の三浦朱門氏と結婚。『遠来の客たち』が芥川賞候補となり23歳で文壇デビュー。以後、『神の汚れた手』『天上の青』などの小説だけでなく、『誰のために愛するか』『人間にとって成熟とは何か』など多くの随筆も精力的に執筆。ベストセラー多数。

「いじめはあってはならない」
「不幸や戦争を語り継ごう」
私にはついていくことができません。

片寄 しばらくごぶさたをしておりましたあいだに、先生は80歳を越えられました。思索と体験の圧倒的な蓄積の時間の中、お元気でいらっしゃいますね。

曾野 ええ。でも、自分の体のコンディションを過不足なく伝える、というのは難しいですね。ことさら「元気です」と言う状況は正確ではないですし、さりとて具合が悪いと大げさに言うほどのこともないんです。60代と70代でひどい骨折を両足首にしましたが、治療の甲斐あって、大きな怪我でしたのに歩けるようにしていただきました。美しくは、もう歩けませんよ。でも、歩けりゃいいんです。私などは、80年経った冷蔵庫や自動車のようなものです。ドアがきちんと閉まらなくなって当たり前でしょう。ちょっと持ち上げるようにして、最後に足で蹴っ飛ばしゃ閉まる、そうやって使いこなすことですね。もう動かなくて当然なのに、おかげさまで医療が修理をしてくださった。毎日の生活では水汲みに行かなくても喉の渇きを潤せます。水汲みに行って銃弾で撃たれることもないんですから、毎日が感謝のしづめです。

片寄 この日本の、平和で豊かな状況は決して当たり前のことではないと、現実的であれと、先生は一貫しておっしゃっています。

曾野 生涯を途上国で尽くす神父様や修道女の方たちの行いをたくさん見てきましたのでね。その「海外邦人宣教者活動援助後援会(JOMAS=ジョーマス)」の仕事ですが、当初からの予定通り、80歳定年で後進に渡しました。80歳くらいからぼけて、「私のあのお金、あなた持っていったでしょう」と言うようになったら困りますからね。周囲を見回してみると、80歳ともなれば認知症になる可能性がぐっと高くなります。定年にしておいて正解でした。

片寄 JOMASを設立されたのが1972年、41歳のとき。実際には、もう少し前から活動をされています。80歳定年は先駆的でしたね。

曾野 60歳のときに15歳くらい若い後継者を決めて、一緒に働いてもらいました。譲ったら一切会合にも行きませんが、一緒に退職した四人が引退するには元気なので、一つだけ仕事を続けることにしました。「口唇口蓋裂(昔は三つ口と言っていました)の治療のためのマダガスカルへの医師派遣」です。マダガスカルには、この先天的な異常を治すことのできるドクターはいませんし、お金もない。設備も首都以外ではJOMASの作った外科室が一つ、首都より南にある町にあるだけです。偶然でしたが、私の本からベストセラーが出て(『人間にとって成熟とは何か』など)、いい加減に使えるお金も少しできましたし人手も揃いました。この手術ができる規模の施設と設備、それにお医者様の派遣なら私にもできたんですね。

※海外邦人宣教者活動援助後援会(JOMAS=Japan Overseas Missionary Activity Sponsorship)
生涯を懸けて途上国で働く神父や修道女を支援するためのNGO(非政府組織)。1972年に、曽野綾子さんが代表となって創設した。現在の代表は、兄部純子(こうべ・すみこ)氏。

思いつきでちょっといいことをして、
思いつかず、でしょうか、悪いこともする。
人間はそんなに立派ではありません。

片寄 働いて集めて、そして使い切る! 見事なお金の使い方ですね。

曾野 お金のことをあまり考えない、いい加減なところがよかったんでしょうね。これまで自分のためにいちばんお金を使ったのは、小説を書いて30年経った頃、念願のサハラ砂漠を旅したときです。そのために約2000万円使いました。私は、きものも買いませんし、お酒も飲まず、ホストにも貢がず、つまらない生活をしてきましたからね(笑)。

片寄 時間とお金の使い方が人生であり、個性ですね。本当にお見事です。80歳というのは、大きな節目なのですね。 

曾野 ええ、車の運転もやめました。シンガポールの家も、持っていることが負担になりかけたので売りました。これは年齢とは無関係ですが、私、去年の10月で国の「教育再生実行会議」のメンバーを辞めたんです。理由は、「いじめは制度を変えればなくなる」と、メンバーの方たちが思っていらっしゃるらしいんで、私なんかがいる必要はないように思えてきたんです。いじめは、いつの時代にも、地球のどこにもあります。それは制度でなくせるものではなく、そのいじめをどうやり過ごし耐えるか、です。いじめなんてことで憂さ晴らしをするのがいかに程度の低い行為であるか、そう思えるにはどうすればいいか。そのために何ができるかを議論すべきなんです。それを制度によってなくせると言われるとついていけなくなったのです。
 いじめはある。現にあるんですから、「悪いことだからあってはならないものとする」では解決できない。いじめとは何か。いじめがなくならないのは、いじめが面白いからです。ただし、いじめの面白さはきわめて幼稚なもので、大人になることで、そうした面白さではなく知的な面白みに目覚める、そういうふうであろうとする。その導きをするのが知恵ある大人の仕事でしょう。
 それから、「不幸を語り継ぐ義務がある」という決まり文句。これにも、私はついていくことができません。なぜなら、不幸を忘れなければ、人間、やっていかれないからです。それを「忘れまい」、と言うのですね。そうした、ついていかれないことが、私にはいっぱいあります。「戦争を語り継ごう」もその一つ。私は、戦争中、子どもでしたけど、前線の兵士がかかる精神の病である「砲弾恐怖症」になったことがあります。ですから、戦争が嫌だということは身にしみて知っていますが、そのことを語り継ぐことは私にはできません。
忘れることは、一種の恩恵でもあるんですね。「忘れない」と言いながら、人間は同じことを繰り返します。愚かであるゆえに、忘れるということは一つの能力であると認める。その上で愚かでなくなるために何ができるかを、私たちは考えなければならないと思うのです。一方で、そんなことを考えなくても今日を楽しく生きたいと、錯綜しながら生きるのが人生です。錯綜しているところに、それぞれの解決のやり口が見えてきます。錯綜を認めなければ方法は見えません。だから聖書には正しいことの反対も、正しいこととして出てきます。多くの書物はそうした錯綜する人間を描いていますから、だから私はいつも「本を読んでくださいね」と言っているんです。

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