兵庫女性暴行死、集団生活の男女に二審も実刑 大阪高裁
https://www.sankei.com/west/news/180821/wst1808210097-n1.html
兵庫県川西市で平成25年、集団生活していた女性=当時(25)=を激しい暴行で死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた田口恵子被告(34)と事実上の夫婦関係にあった下地道嗣被告(36)の控訴審判決で、大阪高裁は21日、田口被告に懲役11年、下地被告に懲役9年6月とした裁判員裁判の一審神戸地裁判決を支持、被告の控訴を棄却した。
和田真裁判長は「場所を移動しながら約3時間にわたって暴行しており、傷害致死事件で最も悪質な部類に属する」と指摘。「関与が発覚しないよう、兄と妹のけんかの末に死亡したというストーリーを作り、共犯者にも偽証させた」と述べた。
判決によると、田口被告らは男女15人で集団生活をしていた25年10月16日夜、下地被告の兄と結婚していた肥後恭子さんを角材や特殊警棒で殴打。肥後さんは全身打撲を負い、吐いたものを喉に詰まらせ窒息死した。
事件では、肥後さんの兄(31)に懲役5年、下地被告と養子縁組をしていた男(26)に懲役6年6月が言い渡され、それぞれ確定した。